カテゴリー「アビ」の記事

海岸線調査(太田浜/2/11/2013)

先週に引き続き対馬の太田浜で海岸線調査を実施、先週油汚染で陸に上がっていたオオハムは観察されませんでした。

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対馬ミステリースピル2012症例1

先週から対馬北部の佐護川で油に汚染されたアビが観察されるとの連絡を受けて、月曜の公務終了後対馬に向かいました。飛行機とフェリーを乗り継いで、17日4時20分比田勝港入港。対馬野鳥の会の坂口さん、NRDAアジアメンバーの山本獣医師と捕獲を試みましたが、2度のトライでも保護できませんでした。

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本来外洋で暮らす海鳥が川に上ってくること自体異常です。この写真をよく見ていただくと、前胸部に油が付着しているのが分かります。このような個体ではまだ体力のあるうちに保護して、熟練したリハビリテーションを施せば野生復帰可能です。いままでの日本での対応のように、簡単に保護できるほど衰弱してからでは野生復帰は困難です。

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油に汚染された海鳥共通の行動です。しきりに汚染を気にして羽繕いを繰り返します。

次回の保護作戦は、22日に実施予定です。オーストラリアからインターナショナル•バードレスキューのインターン一名が参加して新たな方法で保護を目指します。ボランティアで参加希望の方は、事務局までご連絡ください。

【写真提供:対馬野鳥野鳥の会坂口正嗣さん】

油汚染海鳥死体整理

2010年と2011年の冬に対馬野鳥の会の皆さん初め、生きて捕獲できず死体で回収されたアビ類を冷凍庫で預かっていただいていました。対馬研究所開設を機に冷凍庫を購入、2年分の死体を整理しました。

アビsp 1/29/2010 木坂
ウミスズメ 1/29/2010 青海
シロエリオオハム 1/29/2010 青海
ウミネコ 1/30/2010 青海
シロエリオオハム 1/30/2010 青海
シロエリオオハム 2/8/2010 深山
シロエイオオハム(?) 2/22/2011 泉
アビsp 2/22/2011 泉
オオハムsp 2011 小茂田

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US Geological Survey の2010年のレポートに、アラスカで繁殖するアビの数が減っていてその原因として越冬地での化学物質汚染があげられています。今後そのレポートを書いた研究者との共同研究ができればと思っています。

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読売新聞記事

2月9日に取材を受けていた記事が掲載されました。
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対馬海鳥救護研究所開設

毎冬油汚染の海鳥が観察され、2006年から調査と救護活動を行ってきた対馬に調査研究施設を開設しました。対馬は上島と下島の二つの島で構成されていて、二つの島に囲まれた浅生湾と対馬の東側の外海をつなぐ大船越瀬戸(おおふなこしせと)の南側の民家を2月1日からお借りすることができました。大船越はほぼ対馬の中央部で空港にも近く、船では対馬の西にも東にも出られます。お借りした一軒家は道を隔ててすぐに岸壁です。大船越漁協さんのご好意で当方の調査船の係留をご許可くださいました。今年からウミスズメ号の母港になります。


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ミッション

  • 人間活動に起因する環境災害の被害を受けて生存の危機にある野生生物を可能な限り救護し、野生復帰に必要なリハビリテーションを実施する活動を通じてアジアの生物多様性保全に貢献する。
  • 環境災害による自然資源の損害の程度を客観的に評価し、その回復に必要な具体的手段・手法を提案する。

ゴール

  • 次の世代にアジアの豊かな海洋生態系を引き継ぐ。


活動内容

  1. アジアで発生した油汚染事故時のNRDAコンサルティング事業
  2. 海岸漂着ごみ問題解決のためのエコツーリズム支援事業
  3. 原子力発電所事故に伴う野生生物被爆実態モニタリング事業
  4. アジア周辺海域で繁殖する稀少な海鳥の調査・保護事業
  5. その他人間活動により引き起こされる生態系被害の回復にかかわる事業

事務局 190-0023 東京都立川市柴崎町3-6-17-704 tel:042-595-7838 fax:042-595-7045

対馬海鳥救護研究所 817-0323 長崎県対馬市大船越 tel:080-8033-5466

ボーハイ・チャレンジ・オイルスピル情報 2/25

 ボーハイ・チャレンジ号からの再流出の可能性がほぼなくなったので、今回のオイルスピルでリハビリテーションを担当してくださったいしかわ動物園にその後の状況を問い合わせました。

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  • 状況の良かったアカエリカイツブリは数日前に放鳥
  • 他アカエリカイツブリ、クロガモ、アビ各一羽は死亡
  • その後の持ち込みは無
  • 放鳥率25%
  • 海岸線では部分的に羽毛を汚染されたカモメ・シギが見られる。

 現地における対策は今週末をめどにほぼ終了の見込みです。今回の一連の自然資源対策について、石川県庁さんが保険請求をして下ると他の市町村の手本になると思います。

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対馬油汚染海鳥調査 2/20

 朝7時20分羽田発、福岡経由で対馬やまねこ空港に10時半到着。Y先生とW君が迎えに来てくれて、厳原で「対馬の底力」事務局長さんと今年夏の漂着ごみ関連イベントについて意見交換。その後、ハッピークローバーでお昼を食べならが対馬エコツアーのUさんと同じく漂着ごみ関連意見交換。後から、対馬エコサービスのKさんが合流。廃天ぷら油を精製して供給している、バイオ燃料油(ディーゼル燃料)のお話をうかがう。そこに偶然、対馬野鳥の会のS先生ご夫妻がお昼に立ち寄られて、いろいろ情報交換。
Loon_110220  お昼後に最初に観察に訪れた勝見ノ浦で、油に汚染されたオオハムを発見。捕獲と収容のためのダンボールを車に積んでいなかったので、Y先生とW君に観察を依頼して船に道具を取りに行く。浜に戻ったらS先生ご夫妻も合流しいて、捕獲作戦開始。私が胴長を着用して、長尺のタモ網をもって海から接近。S先生とY先生が陸から接近して捕獲を試みたが、ほんの数センチのところで捕獲失敗。昨年にづづき、洋上でのオオハムの捕獲は成功しませんでした。再度、二人分の胴長を調達して勝見ノ浦に戻りましたが、オオハムの鳥影はありませんでした。
 対馬エコサービスさんに寄って、洋上調査船(海雀Ⅱ世号)の燃料にするためバイオ燃料油を分けてもらいに大田浦のKさんの会社を訪問。初回だからと無料で一ガロン分けて下さった。感謝です。
 その後大船越、高浜と近くの海岸を調査しましたが汚染鳥の姿はありませんでした。日暮れとともに、本日の調査は終了。明日朝一番に再度勝見ノ浦を調査予定です。